オンライン診療の本人確認に必要な書類と手続きの流れ
オンライン診療を受ける際には、医療機関から本人確認を求められます。初めて利用する方の中には、「どのような書類が必要なのか」「マイナンバーカードがなくても受診できるのか」と疑問に思う方もいるでしょう。
オンライン診療では、患者と医師が離れた場所にいるため、互いの身元を確認する手続きが設けられています。この記事では、厚生労働省の指針をもとに、本人確認の目的や必要な書類、一般的な手続きの流れ、事前に確認しておきたいことを解説します。
オンライン診療の本人確認が必要な理由
オンライン診療では、スマートフォンやパソコンなどを使用して、医師と患者が映像と音声を通じてやり取りします。対面診療とは異なり、同じ場所で身元を確認できないため、本人確認が重要な手続きとなっています。
患者と医師がお互いの身元を確認する
厚生労働省の「オンライン診療の適切な実施に関する指針」では、患者だけでなく、医師も自分の身元を相手に示すことが定められています。
医療法施行規則でも、原則として医師と患者が必要な書類を用いて相互に本人確認を行うこととされています。
本人確認は、診察を受ける患者と担当する医師が、それぞれ本人であることを確かめるための手続きです。
初診と再診で確認方法が異なる場合がある
初めてオンライン診療を受ける場合は、原則として顔写真付きの身分証明書などを使って本人確認を行います。
一方、以前から診療を担当している医師など、双方が本人であると認識できる状況では、診察のたびに身分証明書を提示する必要がない場合もあります。
ただし、具体的な確認手続きは医療機関からの案内に従ってください。
オンライン診療の本人確認に使える書類
顔写真付きの身分証明書
初診の本人確認では、原則として顔写真付きの身分証明書が使用されます。厚生労働省の指針には、次のような書類が例示されています。
- マイナンバーカード
- 運転免許証
- パスポート
これらの書類は、氏名や顔写真などを確認するために使用されます。どの書類を利用できるか、事前提出が必要かについては、医療機関の案内を確認しましょう。
顔写真付きの書類がない場合
顔写真付きの身分証明書を持っていない場合でも、別の方法で本人確認を行うことがあります。
厚生労働省の指針では、2種類以上の身分証明書を用いる方法や、1種類の身分証明書と追加の質問などを組み合わせる方法が示されています。
必要な書類を用意できない事情がある場合は、事前に医療機関へ相談してください。どのように確認するかは、個別の事情に応じた対応となります。
保険資格の確認とは目的が異なる
本人確認と健康保険の資格確認は、目的が異なる手続きです。
本人確認は受診する人の身元を確かめるもので、保険資格の確認は、公的医療保険の加入状況などを確認するものです。
保険診療では、マイナ保険証や資格確認書などによる資格確認も必要になります。本人確認書類を提示しただけで、保険資格の確認も完了するとは限りません。
オンライン診療で本人確認を行う一般的な流れ
予約前に必要書類を確認する
まずは、医療機関の公式サイトや予約案内で必要書類を確認します。
本人確認書類を事前に登録する場合や、診察時に画面越しに提示する場合など、具体的な方法は利用するシステムによって異なります。
予約時には、氏名や生年月日などの登録情報が正しいかも確認しておくと、当日の手続きを進めやすくなります。
案内された方法で本人確認を行う
診察前または診察開始時に、医療機関から案内された方法で身分証明書を提示します。
ビデオ通話で確認する場合は、書類をカメラに映すよう求められることがあります。書類の内容が読み取れない場合には、角度や明るさを調整するなど、担当者の案内に従いましょう。
確認の途中で通信が切れた場合は、医療機関が指定する連絡方法で状況を伝えてください。
患者側も担当医師の情報を確認できる
本人確認は患者だけが行うものではありません。
オンライン診療を担当する医師についても、氏名や医師資格を確認できる環境を整備することが求められています。
医師の所属先や問い合わせ先など、診療に関する情報を事前に確認しておくことも、利用時の基本的な準備の一つです。
本人確認ができない場合の対応
必要な書類を持っていない場合
身分証明書を紛失した場合や、手元に用意できない場合は、予約先の医療機関へ事情を伝えましょう。
厚生労働省の指針に関するQ&Aでは、通常の身分証明書による確認が難しい場合、事情を考慮して身分証明書に準ずる書類を確認する対応などが示されています。
ただし、書類がなくても必ず受診できるという意味ではありません。具体的な対応は医療機関に確認する必要があります。
書類の撮影やアップロードができない場合
本人確認書類を撮影したり、専用画面へ登録したりする操作が難しい場合もあるでしょう。
その際は、利用しているシステムの案内を確認し、不明な点を医療機関の問い合わせ窓口へ伝えてください。
画像の送信方法がわからない場合でも、指定されていないメールアドレスやSNSなどへ、自己判断で本人確認書類を送らないようにしましょう。
子どもや家族が受診する場合
子どものオンライン診療などでは、保護者が予約や機器の操作を補助することがあります。
ただし、家族による予約手続きと、実際に診察を受ける本人の確認は別の問題です。
保護者の同席や必要書類、本人確認の方法については、予約前に医療機関へ確認してください。
本人確認の前に注意しておきたいこと
個人情報の取り扱いを確認する
身分証明書には、氏名や住所、生年月日などの個人情報が記載されています。
オンラインで書類を提出するときは、医療機関が指定した提出先や手続きを確認することが大切です。
また、提出する情報の範囲や取り扱いについて疑問がある場合は、医療機関へ問い合わせましょう。
本人確認と保険資格確認の案内を区別する
マイナンバーカードは本人確認書類として使われるほか、健康保険証として利用登録している場合にはマイナ保険証としても使用されます。
ただし、両者は確認する内容が異なります。オンライン診療での保険資格確認方法については、医療機関の案内に従ってください。
制度に関する詳しい情報は、厚生労働省のオンライン診療についてや資格確認方法についてで確認できます。
まとめ
オンライン診療の本人確認は、医師と患者がお互いの身元を確認するための手続きです。初診では原則として顔写真付きの身分証明書を使用し、書類がない場合には別の確認方法が検討されることもあります。
また、本人確認と健康保険の資格確認は異なる手続きです。必要な書類や提出方法については、予約先の医療機関からの案内を確認しておきましょう。





















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