介護中で病院に行けないときは?受診方法と支援制度を解説
家族の介護をしていると、「自分の体調が気になっても病院に行けない」「介護する家族を一人にできず、通院する時間が取れない」と困ることがあるでしょう。
介護中は食事や着替えの介助、見守りなどで外出時間を確保しにくい場合があります。しかし、介護サービスの利用や家族との役割分担、医療機関への相談など、受診方法を考えるための選択肢はあります。
この記事では、介護中に病院へ行けない場合の対応方法、通院時間を確保するための介護サービス、相談窓口、オンライン診療の利用条件について解説します。
介護中で病院に行けないときに確認したいこと
家族の介護を担当していて通院が難しい場合は、介護する人自身の受診予定と、介護を受ける家族の見守り体制を分けて考えることが大切です。
医療機関に通院できる日時を相談する
まずは、受診を検討している医療機関へ予約方法や診療時間を確認しましょう。
医療機関によっては、日時を指定して予約できる場合があります。
介護のため長時間の外出が難しいことや、通院できる時間帯が限られていることを伝え、利用できる予約方法について相談してみましょう。
ただし、予約した場合でも待ち時間が発生することがあります。診察に必要な時間については医療機関へ確認してください。
家族や周囲の人と役割分担を相談する
家族や親族などに協力を依頼できる場合は、通院する時間帯だけ介護を分担する方法も考えられます。
食事の準備、見守り、移動の介助など、必要な支援内容を整理して伝えると、役割分担を相談しやすくなります。
身近な人に協力を依頼することが難しい場合は、介護サービスの利用について相談する方法があります。
介護中の通院時間を確保するための介護サービス
介護保険制度には、自宅で利用するサービスや施設へ通うサービス、短期間宿泊するサービスなどがあります。
利用できるサービスは、介護を受ける方の認定状況や必要な支援内容などによって異なります。
デイサービスを利用する方法
通所介護(デイサービス)は、利用者が施設へ通い、食事や入浴などの日常生活上の支援を受けるサービスです。
利用者が施設で過ごしている時間を、家族が通院などの予定に充てられる場合があります。
ただし、利用できる曜日や時間、送迎の有無などは事業所によって異なります。詳しくは担当のケアマネジャーなどへ確認してください。
ショートステイを利用する方法
短期入所生活介護(ショートステイ)は、介護を受ける方が施設に短期間宿泊し、日常生活上の支援などを受けるサービスです。
家族の介護負担を軽減することも目的とされており、介護する人の通院などに伴う利用を相談できる場合があります。
ただし、利用条件や空き状況、費用などは施設や本人の状況によって異なります。
訪問介護の利用について相談する
訪問介護は、ホームヘルパーが利用者の自宅を訪問し、食事や排せつなどの身体介護、生活援助を行うサービスです。
家族の通院時間に合わせて利用できるかは、介護を受ける方に必要な援助内容やケアプランなどによって異なります。
介護保険の訪問介護は、単に家族の留守番を代行するサービスではありません。具体的な利用方法はケアマネジャーへ相談してください。
各サービスの概要は、厚生労働省の「介護サービス情報公表システム」でも確認できます。
介護中に病院へ行けない場合の相談先
ケアマネジャーに介護の分担を相談する
すでに介護保険サービスを利用している場合は、担当のケアマネジャーに相談する方法があります。
ケアマネジャーは、介護を受ける方の状況や希望を確認し、ケアプランの作成やサービス事業者との連絡調整などを行う専門職です。
介護する家族自身の通院時間を確保したいことも伝え、利用できるサービスや予定の調整について相談できます。
地域包括支援センターに相談する
地域包括支援センターは、市区町村が設置する高齢者の介護や福祉などに関する総合相談窓口です。
保健師、社会福祉士、主任ケアマネジャーなどが相談に対応し、必要に応じて関係機関やサービスにつなぐ役割を担っています。
介護保険をまだ利用していない場合や、相談先がわからない場合にも問い合わせることができます。
窓口の所在地は、介護を受ける方が住んでいる市区町村のホームページなどで確認してください。
介護中で病院に行けない場合はオンライン診療も利用できる?
オンライン診療は、スマートフォンやパソコンなどを使い、自宅などから医師の診察を受ける方法です。
厚生労働省でも、介護や仕事などの事情によって通院が難しい場合の受診方法の一つとして紹介されています。
自宅から診察を受けられる場合がある
オンライン診療に対応した医療機関では、予約後にビデオ通話などを通じて診察を受けられる場合があります。
一般的には、予約、問診票への回答、本人確認、医師による診察、支払いという流れで進みます。
介護のため外出時間を確保しにくい場合でも、自宅で受診できる方法があるか医療機関へ相談できます。
オンライン診療にも利用条件がある
オンライン診療は、すべての診療内容や患者に対応できるわけではありません。
医師がオンラインでの診察を適切ではないと判断した場合は、対面診療が必要になります。
また、診察中は医師と映像・音声でやり取りできる環境が必要です。介護する家族の見守りやプライバシーにも配慮しましょう。
詳しくは、厚生労働省「オンライン診療について 国民・患者の皆様へ」で確認できます。
介護中に自分の受診予定を立てるときのポイント
介護の予定と受診に必要な時間を整理する
通院を検討する際は、介護サービスの利用時間、移動時間、医療機関の受付時間などを整理しておきましょう。
診察中に家族の介護を誰が担当するのか、予定より帰宅が遅くなった場合はどうするのかも確認しておくと、役割分担を考えやすくなります。
受診についての相談を先延ばしにしない
介護の予定があるために通院できない場合は、医療機関へ事情を伝え、受診方法や時期について相談してください。
受診を待てるかどうかを自己判断せず、必要な対応は医師などの専門家へ確認することが大切です。
あわせて、ケアマネジャーや地域包括支援センターに介護中の通院が難しいことを伝え、利用可能な支援を確認しましょう。
まとめ|介護中に病院へ行けないときは支援と受診方法を確認しよう
介護中で病院へ行けない場合は、医療機関への相談や家族との役割分担、介護サービスの利用などを検討できます。
デイサービスやショートステイなどを利用できる場合は、介護する人自身の通院時間を確保する方法の一つになります。
また、診療内容や医師の判断によっては、オンライン診療を利用できる場合もあります。
介護サービスについてはケアマネジャーや地域包括支援センターへ、自分自身の受診については医療機関へ相談し、利用できる方法を確認しましょう。





















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